
突然の出逢い ( N×M )
第5章 Statice .
Mside
カフェを出て、かずくんを抱えながら
近くにホテルがあったから
飛び込みで何とかお願いして一部屋借りた。
ベットに横たわせるも
うなされているのか時折辛い表情を見せる。
ただ横にいて手を握ってあげるので精一杯だった。
そんなに二重人格のことを知られたくなかったのかな...
地雷を踏んでしまったのかもしれない。
「かずくん...俺はかずくんだけじゃなくて柊くんも愛さなきゃいけないんだよ。
そうじゃないときっとこれから困ることが出てくると思うから...」
正直、心の中はどうすればいいか分からない。
でも、
『無理だろ。そんなの』
