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take a breather

第5章 復活LOVE

「よかった…
ちゃんと謝ろうと思ったけど、その勇気もなくて
『もし智くんに嫌われてたら…』そう思うと怖くて…」

「もういいよ…
翔くんの気持ち、わかったから」

俺に嫌われる事を恐れてた翔くん
俺に対する気持ちは変わってないんだとわかったから…

それさえわかればもう過去のことなんてどうでもいいんだ

「でもっ…」

なお謝罪をしようとする翔くんの唇を唇で塞いだ

触れるだけ…
時間にしたら5秒くらい…
でも、翔くんを黙らせるには十分な時間

翔くんから離れ、その目をしっかりと見つめる

「もういいんだってば、
翔くんが俺のところに戻ってきてくれたら
それだけでいい」

「…うん」

翔くんをそっと抱きしめた

「もう、離さないからね?」

肩口で頷き、抱きしめ返してくれる翔くん

漸くふたりの想いが重なった…

もちろん嵐は大切だけど、お互いの存在はかけがえのないもの

人生のパートナーとなるべき相手は翔くん以外に考えられないんだよ

翔くんは顔を上げると俺のことを見つめる

「智くん…好きだよ…」

少し照れ臭そうな笑顔

「やっと聴かせてくれたね」

笑顔でそう言うと
今度は翔くんからキスをくれた

そっと押し当てられ
ゆっくりと離れていく翔くんの顔には
あの時と同じ綺麗な微笑みが浮かんでた

「ありがとう…智くん
貴方のところへ戻れて良かった…」

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