
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
少しずつ大野先生にイロイロな事を教えて貰いながら、残りの高校生活を送り
先生から贈られるリップクリームも、もう何本目か定かではなくなってきた頃、俺は無事卒業を迎えた
今は大学入試の合格発表を数日後に控える身
「緊張してる?」
「ちょっとだけ…」
目の前で優しく微笑む大野先生、改め智にそう答えた
これも智に教えられた事…
恋人同士は下の名前で呼び合うモノだと、卒業式を終えてすぐに、先生呼びをやめさせられた
「大丈夫だから力抜いて?
いっぱい勉強して来たでしょ?」
「ん…」
今日は、今まで学んできた事を実践に移す日
教師と生徒という枠から離れ、初めて智の家に泊まる
何ヶ月も待って、ようやくこの日が来たんだけど
いざ実践となると、やっぱ緊張するな…
キスも数えられないくらいしたし
その先も少しだけ教えられた
最後の一線だけは越えずにいたけど、レクチャーだけは受けた
だから今からする事は、知識としては持ち合わせてる
自分でも触れた事のない場所に智を受け入れるんだ
ベッドに横たわる俺に何度もキスを落とす智
優しすぎるキスにもどかしくなり、瞼を開いて智を見上げる
「智…」
名前を呼ぶと、智は嬉しそうに笑った
「ふふっ、可愛いなぁ…」
智の手が愛しそうに俺の髪を撫で上げる
気持ちいいんだけど
今、欲しいのはそれじゃない
智の首の後ろに手を掛け引き寄せる
「やっぱ、可愛いなぁ…翔は…」
目を細め『ふっ』と笑った智が、舌を出し俺の唇をペロっと舐めた
先生から贈られるリップクリームも、もう何本目か定かではなくなってきた頃、俺は無事卒業を迎えた
今は大学入試の合格発表を数日後に控える身
「緊張してる?」
「ちょっとだけ…」
目の前で優しく微笑む大野先生、改め智にそう答えた
これも智に教えられた事…
恋人同士は下の名前で呼び合うモノだと、卒業式を終えてすぐに、先生呼びをやめさせられた
「大丈夫だから力抜いて?
いっぱい勉強して来たでしょ?」
「ん…」
今日は、今まで学んできた事を実践に移す日
教師と生徒という枠から離れ、初めて智の家に泊まる
何ヶ月も待って、ようやくこの日が来たんだけど
いざ実践となると、やっぱ緊張するな…
キスも数えられないくらいしたし
その先も少しだけ教えられた
最後の一線だけは越えずにいたけど、レクチャーだけは受けた
だから今からする事は、知識としては持ち合わせてる
自分でも触れた事のない場所に智を受け入れるんだ
ベッドに横たわる俺に何度もキスを落とす智
優しすぎるキスにもどかしくなり、瞼を開いて智を見上げる
「智…」
名前を呼ぶと、智は嬉しそうに笑った
「ふふっ、可愛いなぁ…」
智の手が愛しそうに俺の髪を撫で上げる
気持ちいいんだけど
今、欲しいのはそれじゃない
智の首の後ろに手を掛け引き寄せる
「やっぱ、可愛いなぁ…翔は…」
目を細め『ふっ』と笑った智が、舌を出し俺の唇をペロっと舐めた
