変態センセイの愛人
第8章 指輪
「でもバツがついたオレをここまで好きになってくれる人はそういないじゃないですか。
だから、去っていった女よりオレを好きでいてくれる有村さんの方を取ろうと思います」
「こんなにダサくて年増でもいいの?」
「いいんです。オレもパソコン馬鹿ですから」
「服も脱ぎ散らかして部屋も超汚いし、自炊も面倒で冷凍食品ばかり食ってる女よ?」
「オレはダンボールまみれの部屋に住んでた男ですよ。他人のことを言えません」
しかも照明もつけていない玄関で話していてロマンチックと言うには程遠い。
それでも夢を叶えた時のように心は熱くてドキドキとしていた。
「あなたも面白い人ね。こんな私を好きになってくれるなんて……」
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