本気になんかならない
第11章 王子様
それは私が入学時に申請した奨学金制度の話で、担任に呼ばれ、職員室にいたときのこと。
「あれ、申請おりたから、6月半ばまでに届出書とかの書類を用意してだな…」
私が担任の話を聞いていると、すぐ後方の苦言も耳に入ってきた。
「宮石、入学早々この出席率はないだろ?」
宮石君?職員室呼ばれてんだ。
「僕もどうしてここにいるかわからないんです」
え?それ、どういう意味?
もっとハイレベルな高校に行きたかったってこと?
宮石君って、成績のよさを鼻にかけた高慢王子?
「受験したからだろ?通うからには面倒おこすなよ」
そうよ!
あなたが受かったぶん、涙を飲んだ人だっているんだから。
振りむいて、そう言ってやりたくなった。
「あれ、申請おりたから、6月半ばまでに届出書とかの書類を用意してだな…」
私が担任の話を聞いていると、すぐ後方の苦言も耳に入ってきた。
「宮石、入学早々この出席率はないだろ?」
宮石君?職員室呼ばれてんだ。
「僕もどうしてここにいるかわからないんです」
え?それ、どういう意味?
もっとハイレベルな高校に行きたかったってこと?
宮石君って、成績のよさを鼻にかけた高慢王子?
「受験したからだろ?通うからには面倒おこすなよ」
そうよ!
あなたが受かったぶん、涙を飲んだ人だっているんだから。
振りむいて、そう言ってやりたくなった。
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