テキストサイズ

二人のキセキの物語 MN

第65章 背中合わせの二人11 潤



「え、マジ?だけど 席ずっと空いたままだったぞ?」
「うん、ホンットにギリギリで、ホールに入る前に本ベル鳴っちゃったからね
みんな座ってる中 移動すると目立つから
もう関係者席まで行くのは諦めて 後ろの方、立ち見で見てた」


マジで?見てくれてたんだ?
という嬉しさと
何だよ、俺はそこの空席見る度に気持ちが沈み込みそうになるのを
頑張って堪えてだなぁ・・・
と、文句の一つも言いたくなる気持ちがごちゃごちゃになる

けど、

「潤、すごく良かったよ」


この一言で 
色んなこと全部吹っ飛んで
この上なく幸せになっちゃうんだから

俺って単純だよなぁ





ストーリーメニュー

TOPTOPへ