
二人のキセキの物語 MN
第11章 出逢いの二人11 潤くん
「はっ・・・コーフンしてんじゃん」
下卑た声
我ながら イヤになる
俺の揶揄を聞いたニノが キッと俺を睨み付け
この時初めて グッと力を入れて俺の胸を押し返した
けど、そんなの 抵抗でも何でも無い
「何だよ、この中途半端な抵抗・・・もしかして煽ってんの?」
「・・・出てけよ」
「嫌だね、どうせあちこちで媚び売って仕事貰ってんだろ?
俺にもヤラせろよ、ウチの社長に ショーのゲストにお前呼ぶように言ってやるよ」
「・・・ショーなんてやりたくない。俺は俳優だ」
