二人のキセキの物語 MN
第10章 出逢いの二人10 ニノ
それに、これは俺達の儀式のようなものだ
訳知り顔の一部の人によって 俺たちの関係が
密やかに囁かれてる事は何となく知ってる
勿論 いい顔されてない事も
けど、他人に理解されなくてもいい
別に 誰かに恥じるような 悪い事はしていない
これまでは 自分にそう言い聞かせて来たし
事実、他人の目なんて気にならなかった
だけど。
それも もうお終いにしよう
終わらせる時が来たんだ
「今日はゆっくりできるか?ならワインの良いのがあるんだが」
「・・監督、ごめんなさい。俺、もう・・・」
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