テキストサイズ

二人のキセキの物語 MN

第65章 背中合わせの二人11 潤



その時 閃いたんだ
カズと俺との関係性みたいなものを


「なぁ、カズ。今思ったんだけどさ」
「何?」

「恋は向かい合わせでお互いを見る、愛は二人同じ方向を見る、とか言うじゃん?」
「うん、聞いたことある」

「でも、俺たちはそれとはちょっと違っていいのかも、って」
「恋とも愛とも違うって?」

「勿論、気持ちそのものはそれに負けないけど
さっきの、背中合わせって関係性・・・
例えば、二人で同じ方を向いた状態で空を見上げたら
同じ星しか見えないだろ」
「うん」







ストーリーメニュー

TOPTOPへ