
僕ら× 2nd.
第10章 …---… --Shu,Ar
「やめろっ!」
本條が口を開きかけたところで、アルが飛び掛かり。
そして、懐に手を入れてアルを狙い定める親父の間に、身体を入れた俺の…左わき腹に熱いものが刺し込まれた。
「柊、油断がすぎるぞ」
アルに絞められながらも振り下ろされた本條の右手。
そして、俺の背にピック1本。
そこまで、する?
「わかったよ…わかったから、やめてくれ。柊、大丈夫か?肺じゃないな?」
本條を解いて俺に寄るアル。
「どうってことねぇ」
切っ先が鋭利なせいか大きな痛みを感じず、まだ充分に動ける身体の俺。
諦めるなというつもりでアルに笑いかけたけど、チャカの親父に刃物を未だ隠し持っているはずの本條を相手に、それは何の重みもない言葉で。
「柊は俺をかばおうとしただけなんだから、彩華さんには手出すなよ?」
「ないよ?だから金輪際、会うなよ?」
「一度は会う。男としてケジメをつける」
口を挟もうにも打開策の見つからない俺は、アルに肩を抱かれた。
本條が口を開きかけたところで、アルが飛び掛かり。
そして、懐に手を入れてアルを狙い定める親父の間に、身体を入れた俺の…左わき腹に熱いものが刺し込まれた。
「柊、油断がすぎるぞ」
アルに絞められながらも振り下ろされた本條の右手。
そして、俺の背にピック1本。
そこまで、する?
「わかったよ…わかったから、やめてくれ。柊、大丈夫か?肺じゃないな?」
本條を解いて俺に寄るアル。
「どうってことねぇ」
切っ先が鋭利なせいか大きな痛みを感じず、まだ充分に動ける身体の俺。
諦めるなというつもりでアルに笑いかけたけど、チャカの親父に刃物を未だ隠し持っているはずの本條を相手に、それは何の重みもない言葉で。
「柊は俺をかばおうとしただけなんだから、彩華さんには手出すなよ?」
「ないよ?だから金輪際、会うなよ?」
「一度は会う。男としてケジメをつける」
口を挟もうにも打開策の見つからない俺は、アルに肩を抱かれた。
