
僕らのらんど
第7章 真実
オレたちはクローゼットからそれぞれ使えそうな武器を取り出した。
やんすさんは手投げ爆弾。
まり先生は薙刀。
ゆず先輩は弓。
そしてオレは日本刀を選択した。
「ふっ…あっしの手にかかればカエルなんて一瞬で吹き飛ばしてやるですよ!!」
やんすさんが格好つけて、手投げ爆弾を両手に持って腕をクロスする。
「やんすさん、間違っても味方には当てないでくださいね?」
「も、勿論です! みんなはあっしが守りますよ!」
「ふふ、頼りにしてます」
まり先生とゆず先輩の笑い声が聞こえる。
この世界の仕組みが少しでもわかったからか、みんなどこかホッとしているようだ。
死んでもゲームオーバーになるだけで現実世界に戻れる。だったら無理して戦わなくてもいい、悲しまなくていい。だけど──。
オレは虎生をチラリと見た。
『みんなの命がかかってる』ってどういうことだ?
オレの視線に気づいたのか、虎生はまたもニヤリと笑った。
「ひなた、死んだらあかんで。わいとの約束、ちゃんと守ってな」
「…!」
虎生との約束は、虎生の仲間になること。
一体奴が何を企んでいるのか、この戦闘が終わったら問いたださないとな…。
「みんな、気を付けてね!」
ムチを片手につくし先生が言い放つ。
オレたちはクロさんの後に続いた。
「やんすさんとゆずさんは建物の上から遠距離攻撃お願いします!」
「了解!」
やんすさんとゆず先輩がクロさんの指示に従って屋上に行く。
「僕たちは片っ端からやっつけていきましょう! あ、カエルのお腹が膨らんだらすぐさま距離を取ってください。最大まで膨らんだら炎を吐きますので」
「ええっ…!」
まり先生が泣きそうな顔をする。
「まり先生はオレが守る。だから回復頼むな?」
「ひなたくんっ…」
オレは前を見据えた。
扉を開けたその向こうには、人間と同じくらいの大きさの赤いカエルがウヨウヨと出現していた。
やんすさんは手投げ爆弾。
まり先生は薙刀。
ゆず先輩は弓。
そしてオレは日本刀を選択した。
「ふっ…あっしの手にかかればカエルなんて一瞬で吹き飛ばしてやるですよ!!」
やんすさんが格好つけて、手投げ爆弾を両手に持って腕をクロスする。
「やんすさん、間違っても味方には当てないでくださいね?」
「も、勿論です! みんなはあっしが守りますよ!」
「ふふ、頼りにしてます」
まり先生とゆず先輩の笑い声が聞こえる。
この世界の仕組みが少しでもわかったからか、みんなどこかホッとしているようだ。
死んでもゲームオーバーになるだけで現実世界に戻れる。だったら無理して戦わなくてもいい、悲しまなくていい。だけど──。
オレは虎生をチラリと見た。
『みんなの命がかかってる』ってどういうことだ?
オレの視線に気づいたのか、虎生はまたもニヤリと笑った。
「ひなた、死んだらあかんで。わいとの約束、ちゃんと守ってな」
「…!」
虎生との約束は、虎生の仲間になること。
一体奴が何を企んでいるのか、この戦闘が終わったら問いたださないとな…。
「みんな、気を付けてね!」
ムチを片手につくし先生が言い放つ。
オレたちはクロさんの後に続いた。
「やんすさんとゆずさんは建物の上から遠距離攻撃お願いします!」
「了解!」
やんすさんとゆず先輩がクロさんの指示に従って屋上に行く。
「僕たちは片っ端からやっつけていきましょう! あ、カエルのお腹が膨らんだらすぐさま距離を取ってください。最大まで膨らんだら炎を吐きますので」
「ええっ…!」
まり先生が泣きそうな顔をする。
「まり先生はオレが守る。だから回復頼むな?」
「ひなたくんっ…」
オレは前を見据えた。
扉を開けたその向こうには、人間と同じくらいの大きさの赤いカエルがウヨウヨと出現していた。
