
地味に甘い君
第36章 裏切りの真実
――――――――…
僕は――――…話を聞いて…
とんでもない…彼の我が儘さ…自分勝手さに…
怒りに任せて――――…殴りかかっていた!
端正な顔立ちのヤマト君のお父さんの顔は…
僕の拳が顔面にヒットし――――…鼻から血を大量に流し後ろに倒れた!
しかも――――…
「お前――――何すんだ!」
と、見事に被害者面を見せてくれた!
「オッサン――――…自分が何をしてきたか…分かってんのか?
お前はバカなのか?!いや、バカだな…そんな理由で……ヤマト君を虐げるとか…
子供を何だと思ってんだよ!ペットか?
よく耐えたよ…巴さんも、ヤマト君も!!
しかし、安心した、良かったよ――――あんたの血が一滴でも、ヤマト君に混ざってなくて…
彼が綺麗な理由が分かって良かった――――…」
