
地味に甘い君
第30章 繋いだその手を…
「こんにちは、彼女では無いですよ…フフフでも、深い関係では…あるわよね?尚宏」
「///ハハハ…そ、そうなのかい?赤羽君はモテるからなぁ~、内田君も凄い子と友達みたいだ!」
麦野教授は僕とヤマト君が友達だと知っているただ一人の人…
どんな関係かは知らないだろうが…薄々は感付いている気がする。
と、教授と話していると――――…
周りの目が僕たちを見ているのに気がつく。
「///赤羽先輩の隣の人…誰?超美人――――…彼女さんかな?だよね?絶対…彼女さん!」
「すげぇ…美人――――…無理だわ…次元が違う…」
「美人過ぎないか?――――超いい女!赤羽やるなぁ…」
「絵になる二人……キャー腕組んでる!格好いい!」
――――はい…皆さん勘違いですよ~…
「尚宏…あんた…大学でもモテモテなのね…鼻が高いわ!」
「紗帆さん…“美人”って言われて…気持ちよくなってるでしょ?」
「当たり前よ!ナルシストなのは我が家の血筋ですから」
姉ちゃんは嬉しそうにギャラリーに頬笑む。
――――やめてくれ…皆が勘違いするから…
