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地味に甘い君

第4章 結局…そっち側の人


「そうだね――――…僕の表面を気に入った…子…がね

本当の僕を知りもしないで、キャーキャー言うのって…おかしいよね?」



なんだ?この――――…諦めたような…寂しい笑い



「…ま、また変な女に困ったら…俺の部屋に逃げてくればいいだろ?

合鍵は――――…渡しておくから…」



すると、赤羽の顔が一気に明るくなる!



「いいの!?ヤマト君!――――実は僕、こうやって男の友達を家に呼んだり、行ったりしたことなくてさ!

すっげぇ、嬉しい!」




――――…まぁな…こいつの天然を利用して…周りの男どもは赤羽目当ての女をゲットするしか頭に無さそうだったしな…



“友達”


か…



俺は赤羽の部屋を見渡す…



友達でも――――…結局は、向こう側の人間である…



釣り合いが取れないだろうよ…



――――…ここまでだな…



俺の中で…壁が建った瞬間だった…



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