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Secret2

第4章 男の園での最初の事件









1階に着きエレベーターを降りると急に足が震えた。






・・・・・。






三木に殴られた時を思い出す・・・・・。






ため息をつきビルを出ると・・・いつもの警備さんが私を見て頭を下げてきた。






もうあの事件から何カ月もたってるのに・・・。







あまり思い出さないようにしていたのに。








もう・・・時間はどんどん過ぎているのに。








私だけ取り残されてる気がする。








私は早歩きでビルを離れて・・・自然と向かったのはいつも行く近くの喫茶店。








カランカラーン・・・。







ドアを開けると・・・。






マスターが優しい笑顔で出迎えてくれた。








「あれっ?(笑)結城ちゃん、休憩???」






・・・・・。





あ・・・、財布・・・。






忘れてしまった・・・。







私はカウンターに手を付き







「マスター・・・あの、・・・。お金忘れちゃったんですけど後で払いにくるのでミルクティー貰ってもいいですか???」







カウンターを触る手が少し震えた。







ギュッと力を籠め震えを抑えて下を向くと・・・。








「(笑)いつも来てくれるから今日はサービスするよ??座りな???」







・・・・・・。








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