
先生の秘密
第1章 ◎あれ…先生?
「でさぁ、その人があたしに…って心?」
「……………………」
「こーこーろ!」
「……………………」
「…ねぇ和樹くん、心どうしちゃったか知ってる?」
「…あ?ここがどうかした?」
「朝からなんにもしゃべらないし、しゃべりかけても上の空。和樹くん、なんかした?」
「は?ばか!俺があいつに何かするわけねーだろ。そういや朝来るときも変だったかも…」あたしの正気が戻ってきたのは、お昼休みになってからだった。「…奈々」
「あー!心!やっとしゃべった!どうしちゃったの今日。和樹くんー!心しゃべったよ~!」
すると和樹もこっちにやってきた。
「…お前、大丈夫か?具合悪いとかじゃねーよな?」
珍しく和樹が優しい。
「…あ、うん。元気元気!あはは…」
「…心、本当に大丈夫?次、体育だけど」
ガタンッ
「ああああたし保健室いってくるね」
体育なんか、体育なんか……受けれるわけないじゃんっ…。「………やっぱり。」
「なにが?」
「…心、きのうのプール掃除のとき、早瀬先生と2人きりで更衣室いたの知ってる?」
「…え?」
「嘘!和樹くん知らないの!?」
「…っ知らねぇ」
「さすがにちょっと怪しいじゃん?それに早瀬先生が特定の女子に優しくするとかみたことないし。だから何もなかったの?って聞いたんだけど…」
「…何かあったのか!?」
「いや、まったく。ただしゃべってただけって。だいたい先生と何か起こるわけないって」
「…そうか」
「なのに朝からあの調子。早瀬先生ぐらいしか思い当たらないんだけど…」
「くそっ…」
「ちょっと!和樹くん!?」
あーあ、行っちゃったよ。心のこと好きだってバレバレ。あたしは屋上…じゃなくて、前に見つけた場所である誰にも見つからない校舎裏にいた。
木が植えてあって、それにもたれて座れば、ちょうど死角になるんだ。
「……………………」
「こーこーろ!」
「……………………」
「…ねぇ和樹くん、心どうしちゃったか知ってる?」
「…あ?ここがどうかした?」
「朝からなんにもしゃべらないし、しゃべりかけても上の空。和樹くん、なんかした?」
「は?ばか!俺があいつに何かするわけねーだろ。そういや朝来るときも変だったかも…」あたしの正気が戻ってきたのは、お昼休みになってからだった。「…奈々」
「あー!心!やっとしゃべった!どうしちゃったの今日。和樹くんー!心しゃべったよ~!」
すると和樹もこっちにやってきた。
「…お前、大丈夫か?具合悪いとかじゃねーよな?」
珍しく和樹が優しい。
「…あ、うん。元気元気!あはは…」
「…心、本当に大丈夫?次、体育だけど」
ガタンッ
「ああああたし保健室いってくるね」
体育なんか、体育なんか……受けれるわけないじゃんっ…。「………やっぱり。」
「なにが?」
「…心、きのうのプール掃除のとき、早瀬先生と2人きりで更衣室いたの知ってる?」
「…え?」
「嘘!和樹くん知らないの!?」
「…っ知らねぇ」
「さすがにちょっと怪しいじゃん?それに早瀬先生が特定の女子に優しくするとかみたことないし。だから何もなかったの?って聞いたんだけど…」
「…何かあったのか!?」
「いや、まったく。ただしゃべってただけって。だいたい先生と何か起こるわけないって」
「…そうか」
「なのに朝からあの調子。早瀬先生ぐらいしか思い当たらないんだけど…」
「くそっ…」
「ちょっと!和樹くん!?」
あーあ、行っちゃったよ。心のこと好きだってバレバレ。あたしは屋上…じゃなくて、前に見つけた場所である誰にも見つからない校舎裏にいた。
木が植えてあって、それにもたれて座れば、ちょうど死角になるんだ。
