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「おはよー、如月。」

今日、最初に会った友人は菊川純。
柊一とは高校からの友人で俺とは共通の友人である柊一を通して友達になった。

「おはよう。通学時間に雨って億劫だよな〜」

俺はため息を吐く。
純は窓の方を向いていう。

「にわか雨だね。多分、すぐ止むよ。」

「柊一が前に言ってたんだけど、にわか雨って泣き雨って言うらしいよ。」

「なんだ、それ？」

そう言って純はにっこり笑う。
純はよく笑う。
柊一もよく笑うが、純の笑顔と柊一の笑顔は受ける印象が違う。
どちらも顔は整っているが柊一の笑顔は優しい印象を受けるのに対し、純の笑顔は元気な印象を受ける。
笑顔でも人によってこんなにも受ける印象が違うのかと俺は最初に2人の笑顔を見た時、驚いたものだ。