テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第6章 思わぬ方向へ……

「はぁ……ただいま戻りましたー。
あ、吉田主任でしたか……はぁ……」


頭の中は寿司でいっぱい。


「もっとシャキッとしなさいよ。
今日で私、最後なんだからね」

「すみませんね。最後のペアが私で」


寿司……食べ損ねた……


「そんなんだったら、今夜の送別会
来なくていいから。てか、来るな」

「言われなくても行きませんよ。
どーせ、やっすい居酒屋で
カピカピの焼鳥でも食べさせられるん
ですよね。私の胃袋が欲しているのは……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ