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遠くの恋人より近くの同僚

第15章 想いが通じ合った時

身体の大きい凌馬くんは
小さい私をすっぽり包み込むようにして
眠りに落ちる。


ここに至るまでの間
凌馬くんと私は27回キスをした。


凌馬くんと成瀬さんは一日のうちに
何回キスをしてたのかな。


「う……ん……」


寝息を立てる凌馬くんに
28回目のキスをした。


「う…ん……一華……」


私を成瀬さんだと勘違いしたから
このキスはノーカウント。


これは……嫉妬だ。


成瀬さんと対等になったからこその嫉妬。

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