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死ぬほど恥ずかしくて
理彩子さんに合わせる顔がないと
それなりの理由を付けて
家庭教師を辞めて頂いた。


「親父さ、どうして理彩子先生を
辞めさせたん？」

「大人の事情だ」


当然、章介は不審がる。


「あ、俺、大人になったんだけど。
理彩子先生にそっちも面倒見てもらった。
でも一瞬でさ。恥ずかしいやら
照れ臭いやらで、顔合わせづらくて
昨日は塾の補習って嘘ついた。ごめん」


章介……おまえもか。