
Deep Night《R18版》
第8章 ミヨコ
ムツミが専門の仕事に呼ばれ、まだ眠っているニーナを起さないように、ミヨコの膝の上に移して立ち上がる。
「ちょっくら仕事してくるわ」
ニカッと歯を出して笑うムツミだったが、次の日の仕事が終わるまでまで帰ってこなかった。
ニーナが「むっちゃどこ?」と聞いてきたが、答えられないミヨコは首を横に振った。
「いたい?」
ミヨコの唇にそっと触れて泣き出しそうな顔で見上げるニーナ。
「いたい、するのだれ?」
アイツだよ、と視線を男に向ける。
だが、バカなニーナには通じないだろう。
「217番、仕事だ」
仕事に連れ出されるニーナは「えさくださぁい」といつものように部屋を出て行く。
暫くして入れ替わるようにムツミが戻ってきた。
