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雪斗は暗い場所で、佐々木たちの仲間に手足を押さえつけられていた。
いくつもの手が、自分の身体を触りまくっている。
足が開かされ彼らのものが身体に入っていく。
仰向けにされたり、四つん這いにされ、次々と犯されていった。
「いやぁっ！痛いぃっ！誰か助けてえっ！」

雪斗の叫び声で目を覚まし、亘は肩に手をのせた。
「雪斗、大丈夫か？しっかりしろ」
「ああうっ……、うぅぅ」
雪斗の呼吸が乱れ再び過呼吸を起こしていることが分かった。
恐らくレイプされた日の夢を見たのかも知れない。
横向きに寝かせ再び背中をさすり続けた。
「わ……たる……俺……」
震えた声で雪斗が声を出した。
「大丈夫だ大丈夫だから」
雪斗のきずあとは予想以上に深いものだ。
医者が身体が完治しても、心のきずあとは長く残るかも知れないという意味を改めて実感した。
背中をさする優しい手が、雪斗の闇を少しづつ溶かしていった。