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WーWING

第4章 互いに結ぶ?

「う〜ん、呼び方が違うだけで同じ意味もあるような……」


 隼斗はどう区別するのか、わからなかった。


「隼斗、いいか、つまりこういうことだ」


 優雅は突然、指を絡めるように、右手で隼斗の左手を握った。


「いっ!!」


 隼斗は引っ込めようとしたが、指と指の間に優雅のごつい指がしっかりと挟まり、身動きが取れない。


「隼斗、焦るな。フリだ、フリ」


「フリ?」


「さっきも言ったように、まず注目するテーマはBLだ」


「はぁ? ちょっと意味わからない」


 それもそうだ。


 お互いの目標が、彼女をGETすることだ。


 なのに、たとえ真似であろうと、この行為は気持ち悪い。


「隼斗、よく聞いてくれ。今の俺達は、外見だけで大損している。数百万単位の金をかけなきゃ、この容姿はどうにもならない」


 これは隼斗もなっとくだ。


「いま、女が喜んで読んでいるのはBL。つまり、男同士の恋愛だ。隼斗、女同士の恋愛って見たいか?」


「えっ……あぁ、うん、それは見たいな。興味ある」


「だろ、レズは美にあたる。女同士の愛撫、秘部のまさぐり合いには、芸術さえ感じられる」


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