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貴方の涙は俺が拭くから ON

第24章 忘れられない過去6 ニノ



「そっか・・・」
「大野さんが裏切られた、って言ったのは あの人が何も言わずに事務所辞めたから、だよね?でも、あの人の意思じゃ無かったわけだから・・・」

「うん、考えてみたら 先輩だってあの頃まだ二十歳前後・・・事務所の偉い人に言われたらどうしようもなかったんだって、今ならわかる。事務所もひどいよね・・・俺には何も言わず、先輩に“大野は千年に一人の逸材だ、それなのに、こんなことが世間にばれたらどうなると思う?大野をお前の我儘で潰すつもりか?”なんて言ったんだって・・・俺のどこが千年に一人の逸材なんだよ・・・」
「先輩には悪いけど、俺は 事務所の人がそう言ったのは正しいことだと思う・・・貴方は千年に一人どころか一万年に一人、いや、100万年に一人の人だから」

「・・・ニノまで・・・何言ってんだか・・・」



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