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貴方の涙は俺が拭くから ON

第21章 忘れられない過去3 智



「あ・・・何かこの道 見覚えあるかも・・・」
「そりゃ・・・アナタ京都に2年もいたんでしょ?あちこち回ったんじゃないの?」

「まだ16~17のガキだぜ?寺とか興味あるワケねーじゃん。それにほとんど休みなし、毎日毎日ぶっ通しで演ってたんだからな・・・全く・・・今思うと酷い生活だったよなぁ」
「過労死してもおかしくないレベルかもね、でもあーだこーだ言いながらも 何だか楽しそうな顔してますけど?」

「ふふ・・・っ、楽しかったよ?いいことも嫌なこともいっぱいあったけど・・・」



そうなんだよ
自分で言葉にして、わかった

いいことも、嫌なこともあったけど
全部ひっくるめて、楽しかったんだよ

今なら心からそう言えるんだ




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