ココロノソラ
第37章 Black 上司 2.5
大野さんは小さなアパートの2階に住んでいた。
「潤さ、ずっと此処にいるの?」
「いや、仕事で1週間だけです。」
一瞬だけ悲しそうな表情をした。
「そっか。何日俺にくれる?」
「大野さんが居て欲しいというなら帰国までいますよ?」
てっきり帰るなとでも言われると思った。
自分勝手でSっ気があるのに
恐る恐るの感じのその姿は何だかおかしかった。
「俺が来て迷惑でした?」
「はっ?いいやそんなことないよ。凄く嬉しい。」
「じゃあいつも通りの大野さんでお願いしますよ。キスもしないなんてらしくない。」
「それは何か久しぶり…だからさ、照れるんだよな」
そんな優しくされても俺の方が耐えられなくなっちゃう。
「何ですかそれ、男子高校生みたいじゃないですか(笑)」
「う、うるせぇ…」
ねえ、そんなこといいからさ
「ねえ貴方が早く欲しい。」
自分なりの可愛さ?みたいなの出して頑張ってるんだから気付いて?
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