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愛すると言う事…

第4章 episode 4






目の前の海は、ボーッと見つめてると吸い込まれて行きそうな程で。

切りっぱなしだった携帯の電源を入れてみる。

着信履歴とメールの受信BOXは、翔さんで埋め尽くされてた。

一番上の1通だけ開いた。


【愛してる】


たった一言。

涙が溢れた。

"愛してる"なんて、親にも言われた事、無かった。



……ごめん、翔さん。




俺は、電源を切った。




目の前の海は…


"あの人たち"の様に、

暗くて冷たかった… ーーーーー




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