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翔さんは『そんなんじゃねぇよ』って笑ったけど、ニノの瞳がずっとキラキラしてた。
それでも二人はそれ以上何かを聞いては来なかった。

ハワイでの夕陽がとんでもなく綺麗だったって話題を変えると、二人で行こうとか皆で行こうとか…
ワイワイと盛り上がるから思わず笑ってしまった。

一瞬、二人がポカンとして。

ニノが何故か泣きそうな顔しながらも笑って抱き付いてきた。
店主雅紀には頭を撫でられ。
戸惑う俺に、翔さんはやっぱり優しく笑う。





温かかった。


こんなに温かい思いをしたのは、多分…父ちゃんと母ちゃんが居た頃にしか味わった事ない気がする。


そんな空間を、隣に居てくれる翔さんが俺に与えてくれた。






二人が帰った後。


ベッドで翔さんの温もりを全身に感じた。


智「……ありがと。………愛してる。…ずっと」


翔さんと繋がった時、感謝とか、愛情とか。


今までの全てを、言葉と身体と…

俺の全部で伝える。



それが、今の俺に出来る精一杯だから。





翔さんは、涙を流した俺を抱き締めて。



翔「愛してる。………ずっと…」



そう囁いて、今までで一番…



温かくて優しい…キスをくれた。








　　　　　　　　　　　　　　　　　終