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リストに載っているのがすべて女性ということもあり設置や搾取は俺が担当したが、簡単なものだった。
わざわざホテルに連れこまなくても、通りすがるだけで仕事は進められたから。
そして、大輔にも協力してもらって同居人や血縁、恋人などを洗っていく。

アルは得たデータから次の行動を手配して俺に送信するため、俺の出まわり時はだいたい仕事場に詰めていた。

この連携は予想以上にうまくいき、俺らは1月半で情報をそろえあげた。
高校に通いながらこれなら上出来だと言えるだろう。

おおよそのデータが出そろい、チェック作業に入っていたアルが突然、「お」と声を出す。

「これ、委員長じゃね？年の離れた妹がいるんだな」

「妹か…いいな。俺もほしい」

俺がそう言うと、「ふふ」とアルは嬉しそうに笑った。
そうだな、お前にはいるんだ……妹。

再々チェックのあと、アルはまとめた結果を報告しに行った。
それが、犠牲者リストになるとは露も思わずに…。