
21年愛~これからもずっと
第3章 にの目線 2
あれこれ考えてるうちに
時計は13時20分を回っていた。
もう、来るよな……
ハァ……
ニ「相葉さん……」
呟いた瞬間。
スマホの画面が明るくなった。
(着いた。開けて)
来たね……
見慣れたあの人の顔を確認して開ける。
しばらくしたら、
相「ニノ~」
そぉっと入ってくる相葉さん。
ニ「なんかあったんですか?」
ソファーにダランとしたまんま、
相葉さんに聞いてみる。
ちょっと疲れた顔してるじゃない。
いつもみたいに、笑ってはいるけどさ。
相「ごめんね。急に……久しぶりに来た」
相葉さんは、まだドアの近くで突っ立った
まんま俺の方に話しかけてる。
ニ「明日、仕事入ってる?」
相「明日はねぇ、オフなんだ」
ニッコリ笑う相葉さん。
休みなんだ。
じゃあ……
ニ「なんか飲みます?」
相「買ってきたよ」
ホラッて渡されたコンビニの袋には
ビールやら焼酎やらたくさん入ってた。
相「ニノ……寝ようとしてた?」
ニ「んにゃ。まだ。」
相「……本当にごめんね」
ニ「……謝りすぎ~何なのよ」
相「……………………」
黙ってしまった相葉さん。
そのまま、俺が座ってたほうのソファーに来て
座ったから、ちょっとびっくりした俺。
……。
いや、だってさ……
別に隣に座らなくてもよくね?
こういう場合。
何でこんなわざわざ近くに座んのよ?
ニ「グラス持ってくっから」
俺が立ち上がると同時に、腕をガッと
掴まれたと思ったら、
そのまま又ソファーにドサッと
引っ張られた。
ニ「ちょっと!おぃっ、何すんだよ」
相葉さんの方を見たら
えっ…………何……?
すごい顔して俺を見てる相葉さんと
目が合った。
