
21年愛~これからもずっと
第2章 リアル2章 相葉さん目線
相「軽率な行動してしまって、本当に
すみませんでした」
メンバーがみんな言葉を発っさず、
シーンとなった楽屋で、にのが一番に
言ってくれた。
二「あいばかさんは、黙ってアイドルの
相葉雅紀として、バカみたいに笑ってれば
いいんですよ?事務所に任せとけば
大丈夫よ」
楽屋で土下座して謝った時さ。
にのは、こう言って場の空気をふわっと
変えてくれたよね?
水に流すって事…?
にの、俺の事怒ってはいないの?
メンバーのみんなは?
頭を上げると、みんな優しい顔して
笑ってた。
相「迷惑かけて本当にごめんなさい」
二「あなたに迷惑かけられるのは
今に始まった事じゃないですから」
フフフッて笑ってくれるにの。
俺の申し訳ない気持ちを悟ってくれての
包み込んでくれるような優しい言葉。
にのに、そういう言葉をかけられるのは
複雑でもあったけど、メンバーとの
空気を上手く繋げてくれたにのには
本当に感謝だ。
リーダーも翔ちゃんも松潤も、
「相葉ちゃんのメンタルが心配だよ」
って心配までしてもらってたし…
…ちゃんとしなきゃって、思った出来事だった。
俺はアイドルなんだし…さ。
心の寂しさを、なんの感情もない人を使って
ただ身体だけの関係を持ってしまって、
挙げ句週刊誌に売られる始末…
自分だけの問題じゃないって、痛い程よく
分かった。
…それから、にの。
俺はさ…やっぱり叶わなくてもいいから。
一番側で、ずっとお前を想わせてよ?
バカな俺を、メンバーとして許してくれた
にのの懐のデカさに、気付けたし。
それに、やっぱりお前が好きだって
自分でも気付けたし。
その時の、俺は確かそんな事考えてたはず。
にのが、どんな気持ちで俺を笑って
許してくれたかなんて知らずにさ。
メンバーとして許してくれたって思ってたからさ。
やっぱり「あいばか」って
言われてもしょうがないね。
…ねぇ、にの。
あの頃は本当に知らずに傷つけてたね。
俺がさ。
バカな事しちゃったせいでさ。
だって…だってさ。
俺がこんなバカな事してしまった
訳なんてさ…。
やっぱりにのとの「あの日」があってから
なんだよ。
あれ以来、どうにもこうにも
俺の中のにのが溢れちゃいそうでさ。
