21年愛~これからもずっと
第1章 リアル1章 にの目線
だから、あの日の最初の「あれ」は
今でも鮮明に覚えてる。
歳を重ねる度に、曖昧になってく記憶の中。
その行為だけは、忘れる事は出来ない。
俺にとっても、相葉さんにとってもさ……
たまに。
本当にたまにね?
精神的にも肉体的にも疲れ過ぎた時や、
深夜独りで、酒をチビチビ飲んでる時とかにさ
ふっ……とね
思い出すのよ。
そんな、身体が普通じゃない時にさ
脳裏に浮かぶ相葉さんとの、あの行為はさ。
鮮明に浮かぶんだけど……
たまに、夢見てたんじゃないか?
って分からなくなる時もあるのよ。
あれから、随分月日が流れてるって
事もあるんだろうけどさ。
だけどさ、あれはなかった事には出来ないし
したくないのよ。
例え、相葉さんが忘れちゃってもね?
俺だけ、覚えとけばいいって。
俺にとっては、一生忘れたくない現在(いま)と
なっては、淡い思い出だからさ。
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