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三角関係ときどき四角

第11章 終わりと始まり

「きっとこの先も隆哉を許すことは
出来ないと思う。だから……」


千夏はテーブルに置かれた離婚届に
記入を始めた。


それが答えだと言わんばかりに。


「慰謝料と養育費は希望額を払うから」


僕から言い出した別れだけに当然である。


そもそも千夏は安定された生活を求め
僕と結婚した。


「要らない」

「要らないってことはないだろ」


僕としては償いという想いより
何かしらの形で
千夏や舞彩と繋がりを持ちたかった。

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