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三角関係ときどき四角

第11章 終わりと始まり

いつの間にか部屋のドアが
半開きの状態で
そこから蔑んだ目で
俺と珠理が営んでいる様子を
窺っている舞彩の姿があった。


舞彩のことだからきっと
泣きながらこの場を立ち去るだろう。


しかし舞彩はズカズカと
部屋に入ってくると
その蔑んだ目で俺と珠理を見下ろす。


あ、いつものあれか。


困った時の『ぇっと……』だろ?


「お取り込み中に悪いけど、珠理ちゃん。
ちょっと席外してくれない?」


何がそこまで舞彩を冷静にさせているんだ?

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