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三角関係ときどき四角

第10章 怪文書が招いた悪夢と進展

「閉めとけよ。大事な物が入ってるかもだし」


ちなみに俺は銀行通帳や保険証書を
テレビ台の引き出しに保管している。


「竜介にカミングアウトしちゃってもいい?
ちょっと一人じゃ抱えきれない事実」

「なんだそりゃ。言ってみな」


舞彩は引き出しの中から
スケジュール帳を出した。


「これ……見ちゃったの」

「それはマズイな。で、俺に共犯者に
なれと?」

「ぇっと……」

「冗談だよ。どうせ舞彩に不都合なことが
書いてあって落ち込んでるんだろ」

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