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三角関係ときどき四角

第9章 お隣さんと……

「……バーカ。嫌いになんてなるか」


その逆だよ……バカ。


「よかったぁ……昨日あれから
どうしようどうしようって……」

「ま、イラッとはきたけど……忘れた」

「もう……怒ってない?」


捨て犬のような目をするな。


「起こってねーよ。ほら、遅刻すんぞ」


舞彩の左手を取ると指輪の感触。


そうだった。


舞彩は人妻だった。

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