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三角関係ときどき四角

第5章 天国と地獄

この場の雰囲気に飲まれたわけじゃない。


エッチ目的で自ら妻と公言したんじゃない。


ここに打算的な考えは無くて
純粋に隆哉の妻だと認めてほしくて……


そうであると私自身が認識したくて……


「千夏は僕の妻で……僕の愛する女性」

「隆哉……」


今日までの私は隆哉に
経済的な安定を求めてきた。


これからは……勝手だけど……


心の安定を求めるように
なるかもしれない。


「僕はずっと千夏の傍に居るから」

「……ありがと」


素直に「ありがとう」を
口に出来る夫……


隆哉が愛しい。

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