テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第5章 天国と地獄

私の首と枕の隙間に
隆哉の腕が通っているだけの
ぎこちない腕まくら。


「隆哉とこういうの久し振りじゃない?」

「あ、うん」


会話までぎこちなくなる。


「緊張する?」

「する」


少し身体を起こして
隆哉の表情を窺うと
顔を赤くして強張らせていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ