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三角関係ときどき四角

第5章 天国と地獄

陵介が居ないからでも
寂しいわけでもなく
隆哉と布団を共にしている。


隆哉だから……だと思う。


今日の隆哉は陰湿的な感じが
全く見受けられず
一緒に過ごすことが心地いい。


「具合は?目眩とかしない?」


それでいて言葉の節々に温かみを感じる。


「だいぶ良くなった。ありがと」


今日はこれで何度目の
「ありがと」だろう。


つい言いたくなる。


隆哉がいつになく
私を気遣ってくれるから。


他に理由なんて……

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