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三角関係ときどき四角

第4章 新婚旅行

食事処では既に隆哉が席に着いていた。


「お待たせ」


私が隆哉の隣に座ると
私の正面に陵介
隆哉の正面に舞彩が座った。


「さっきは……すまなかった」

「別に気にしてないから」


隆哉が私に謝ると空元気の舞彩が
この場を取り繕う。


「はいッ。もうケンカはおしまいッ。
私たちの新婚旅行なんだから
少しは気を使ってねッ」

「舞彩の言う通りだな。ありがとう、舞彩」


隆哉はそう口にすると
テーブルの下で私の手を握った。

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