テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第4章 新婚旅行

隆哉は私を不意に抱き寄せた。


それは初めてのことで内心戸惑った。


今更という呆れた想いもあった。


初めて聞く凄味掛かった声にも
ドキッとさせられた。


「あ……戻ってきたっぽい」


二重扉になっている一つ目の扉が開くと
身なりを整えながら
陵介の正面の座椅子に座った。


「続きは後でね。千夏、好きだよ」


テーブル越しに唇を重ねた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ