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嘘つきな唇

第8章 *永遠の愛*



……そして……
何人かの余興と友達の歌が終わり、
約2時間に渡る俺達の披露宴も、
終わりに近ずいた。


……最後は勿論……
雪奈がご両親に向けて、
手紙を読み上げるシーンだ。


……会場は一気に静寂へと変わった……



「……お父さんお母さん……
今日までの27年間もの長い歳月、
貴方達の愛情一杯に私を、
育てて頂き誠に有り難うございます。

……雪奈は貴方達にとって……
親孝行な娘でしたか?




長年務めた仕事を辞め私の旦那様である、
ここに居るルウさんとの愛を選んだ私に、
貴方達は変わらぬ愛情で私の我が儘を、
受け入れてくれましたね。
その貴方達の変わらぬ愛情に、
私はとっても感激致しました。

……私は……仕事よりも、
何に変えてもここに居る最高の男性……








……早川ルウと巡り逢い……
そして恋に落ち……






……今日……
皆様達のおかげで最高の結婚式を、
無事に迎える事が出来ました。

……お父さんお母さん……
長年私を育てて下さったご恩は、
雪奈は一生忘れません。


……貴方達の子供で……
居られた事は私の誇りです……


今日からはここに居る最高の旦那様と、
私は絶対に幸せになるので……
これからも暖かくそして厳しく、
見守って下さい。

……そしていつまでも二人……
長生きをして下さい……

……本当に今日まで……
有り難うございました……







……貴方達の娘雪奈は今最高に幸せです……







……そして……
御来場の皆様も本日はお忙しい中、
私達二人の為に本当に有難うございます。

まだまだ未熟な二人ですが変わらぬ、
ご慈愛をよろしくお願い致します。


雪奈。



……そして……
雪奈がご両親に花束を渡して、
会場は感激の嵐に包まれた。


「……雪奈有り難う……
ルウさんと幸せになってね……」

「雪奈お前は親孝行な娘だったよ……
私達の娘に産まれて来てくれて、
本当に有り難う。
これからはルウさんと二人で、
幸せになりなさい。」


「……お父さんお母さん……」


……わあ、パチパチ!……

「……雪奈おめでとう!……」

「……ルウおめでとう!……」

……そしていよいよ……
俺のスピーチの瞬間がやって来た!


……最後……
しっかり締めくくろう……

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