
嘘つきな唇
第6章 *最愛*
……そして……
数名の後輩達が私の前にやって来た。
「……相川さん!……
7年間ほんとにお疲れ様でした!
これ部署の皆から花束です♪」
「……あ、皆……どうも有り難う……」
「……私達皆……
相川先輩を目標にしてました!相川先輩みたいに、
なりたいっていつも思って居ました!
先輩が辞めるのほんとに凄い残念で悲しいけれど……
先輩の分までこれから皆でこの会社守って行くんで!
先輩!安心して下さい!」
「皆ほんとに有り難う!こんな私なんかに……」
「……いや、だ、先輩……
泣かないで下さいよ……」
「そうですよ!おめでたい事なんだから♪」
「……えっ!?……」
「チーフから聞きましたよ♪」
「……えっ……
もしかして皆知ってるの!?」
「……はあい♪……」
「……チーフ!……」
「……シラーっ♪……」
「……シラーって……
そ、そう、皆知ってる訳ねww」
……私は……
まさか退職理由を皆知ってるとは、
思いもし無かったからチーフを軽く睨んだww
……って事は……
嫌味女も当然知ってる訳ね……
……はあ……
