
嘘つきな唇
第5章 *未来予想図*
雪奈の実家は落ち着いた日本風な、
感じの家だった。
何処か京都を思わせる様な感じだ。
俺は一番奥の客間へと案内された。
……やっべー!……
俺めっちゃ心臓踊ってるよww
……落ち着け、俺!……
……カラッ……
日本間の客室を開けると、
いかにもしっかりした感じの、
雪奈のお父さんとお母さんが座って居た。
「ただいま!お父さんお母さん!」
「おお雪奈!久しぶりだな♪」
「……初めまして……あの、
早川留と申します。お嬢様とはその……」
「……あら!……イケメンだ事♪」
「……お母さんっ!……」
「……ああ、コホンコホン!……」
「ほら!お父さんがヤキモチ、
妬いてるじゃ無い。焦……」
「わしは別に妬いてなどおらん!」
「アラ♪だってイケメンだわあ♪
雪奈とお付き合いなさってくれてる方ね♪」
「……あ、はい。すみません……」
「……あら!……謝る事無いわ♪
楽にしてらしてね?
今、和菓子お持ちしますね♪」
「あ、すみません。有難うございます。」
「……オイオイ早川くん!……
そんなに緊張するなよww」
「はい、すみません。」
……俺は……
初対面なのにとっても気さくに、
俺に接してくれる雪奈のご両親に、
救われて居た……
