
桜花楼の恋
第25章 それぞれの春
・北山side
暮れも押し迫ったある日の城内。
殿「姫、どこじゃ」
わわっ、追っ掛けて来やがったわ。
腰元「まぁ、このような所で如何なされたのです?」
北「しっ」
腰元「???」
トッツー、元気にしているか。
殿「宏、宏姫そこの者ここいらで姫を見なんだか?」
腰元「いいえ」
殿「さよか出て参れ姫」
尾張に、初雪が降った。
腰元「クスクスッ」
北「ありがとな」
腰元「大変ですね」
北「いや気持ちは嬉しいんだが、ハァ」
腰元「んふふっ」
そしたら、あの時のことを思い出し。
戸「雪、雪だよ北山」
北「うおっ、初雪かぁ」
なんだか気持ちが温かくなってさ、お前に逢いたくて仕方なくなってしまい。
殿「姫!」
北「うおっち」
見つかっちまった…
殿「なぜ逃げる?」
北「だっ、だってよ」
殿「よいか年の初めは他国の大名が、こぞって挨拶に来る」
北「‥‥‥」
殿「そちは、よの自慢の姫じゃ」
だから?
殿「親バカにならせてはくれまいか?のう姫 ニコッ」
北「ずっ、ずるいって」
殿「んっ、何がだ?フッ」
さすが、太輔の父親。
殿「ほらどうじゃ綺麗であろう?ニコッ」
北「ちと派手すぎじゃね」
殿「何を申す姫は可愛いのだからよいのじゃ」
はいはい、ハァ
殿「あとは髪飾りじゃの」
北「うわっ、そんなに付けたら重いってば」
殿「いやいや物を見るとつい全て姫に似合うような気がし買ってしまっての」
げっ、助けてくれ太輔。
殿「出来た、これなら誰もが見とれるであろうに」
お前の親父、俺が男だってこと忘れてね。
殿「そうじゃもう1つ着物がある、これもまた素晴らしく美しく」
俺は、着せ替え人形じゃねってば。
暮れも押し迫ったある日の城内。
殿「姫、どこじゃ」
わわっ、追っ掛けて来やがったわ。
腰元「まぁ、このような所で如何なされたのです?」
北「しっ」
腰元「???」
トッツー、元気にしているか。
殿「宏、宏姫そこの者ここいらで姫を見なんだか?」
腰元「いいえ」
殿「さよか出て参れ姫」
尾張に、初雪が降った。
腰元「クスクスッ」
北「ありがとな」
腰元「大変ですね」
北「いや気持ちは嬉しいんだが、ハァ」
腰元「んふふっ」
そしたら、あの時のことを思い出し。
戸「雪、雪だよ北山」
北「うおっ、初雪かぁ」
なんだか気持ちが温かくなってさ、お前に逢いたくて仕方なくなってしまい。
殿「姫!」
北「うおっち」
見つかっちまった…
殿「なぜ逃げる?」
北「だっ、だってよ」
殿「よいか年の初めは他国の大名が、こぞって挨拶に来る」
北「‥‥‥」
殿「そちは、よの自慢の姫じゃ」
だから?
殿「親バカにならせてはくれまいか?のう姫 ニコッ」
北「ずっ、ずるいって」
殿「んっ、何がだ?フッ」
さすが、太輔の父親。
殿「ほらどうじゃ綺麗であろう?ニコッ」
北「ちと派手すぎじゃね」
殿「何を申す姫は可愛いのだからよいのじゃ」
はいはい、ハァ
殿「あとは髪飾りじゃの」
北「うわっ、そんなに付けたら重いってば」
殿「いやいや物を見るとつい全て姫に似合うような気がし買ってしまっての」
げっ、助けてくれ太輔。
殿「出来た、これなら誰もが見とれるであろうに」
お前の親父、俺が男だってこと忘れてね。
殿「そうじゃもう1つ着物がある、これもまた素晴らしく美しく」
俺は、着せ替え人形じゃねってば。
