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沙織《あ、範子さんだ(笑)こんな時間まで
　　　お仕事ですか？》


私たちはあの場で
自己紹介は済ませていた。


範子〈さっきまで彼と一緒だったの〉

沙織《いいなー。私なんて平日の午前中
　　　だけですよ。それもたったの一時間半。
　　　ま、忙しい人だからしょーがない
　　　ですけどね》

範子〈それでも週に5日も会えるなら
　　　羨ましいよ。私は良くても週に
　　　二回だから〉


沙織ちゃんは不満を口にしながらも
彼に会えることが嬉しい様子で
それは私も一緒だなと思った。