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完璧な駄犬と憂鬱な秘書

第11章 実周さんと財前さんのお話②


「卓郎…俺は――――…そいつに…勝てるかな?」



柄にもなく…弱音を吐いた自分に驚くが…こんなに素直になのは…今だけだと…抱きつく卓郎を更に強く抱き締める


「///――――…バカだなぁ…財前に勝てるやつなんか…俺は知らないよ?」




フッと体が離れると…卓郎の唇が俺のと重なった



“勝てるやつはいない”――――…か…



今――――…卓郎の中で俺が一番なら…贅沢は言わないでおこう…



俺は重なる唇を深くする…


卓郎の口が少し開くのが分かると…焦らしながらも舌を潜り込ませる


「///んっ、んん――――…あっ、ん」



男なれしていた卓郎には驚かされるし…


卓郎に弱い自分にも驚かされるし――――…



今日は…何だか、ブレーキが効かなそうだ…



俺は卓郎の頭を押さえると更に深くする舌を口内へともぐり混ませた






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