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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜

第6章 昼と夜


シャカシャカ…

シェイカーをリズムカルに振る眞多さん。

照明に照らされて、映るその姿は、美しくて妖艶で…。

あれ?眞多さんがいつも以上に、紫艶に見える。

黒い制服を着て、髪を後ろに緩く束ねた眞多さんは、普段会う時よりも、ずっと色気を増していて、私が恋する紫艶という人に、よく似ている。

そんな眞多さんに見とれていると、私の前にスッとグラスが置かれて、その中に眞多さんが作ったカクテルが、ゆっくりと流れてきた。

そのカクテルは、すごく鮮やかな紅い色。

あの人の燃えるような瞳の色と同じ紅いカクテルだった。

綺麗なその色にホゥとため息を1つ落として眞多さんを見た。


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