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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜

第4章 再会


お願い!あの人に逢わせて!!


気付くと私は汗だくになりながら、我も忘れて街中を走りまわっていた。

もう…どこに行っちゃたんだろう…。

辺りをキョロキョロと見回して、まだ入っていなかった細い裏路地に入ってみた。

ここを通り抜けて見つからなかったら、barへ帰ろう。

そう思いながら、先へ歩き進んでいると、奥の方で壁にもたれながら、体をくっ付けているカップルが見えた。

暗闇で瞳が慣れてきたので、少しだけ近づいて二人の様子を隠れながらじっくりと見る。

よく見ると、そのカップルは、私が探していた二人だった。


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