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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第1章 ~3人の友達~

「でも、あの事だけは絶対に知られては駄目よ
たとえ、仲良しの友達にも」

「わかってるよ
誰にも言わないし、知られないようにするから」

そう、あの事だけは誰にも知られてはいけない…。

知られたら、俊樹君達は僕から離れていくだろう…。

また、転校は嫌だ…。

俊樹君、数多君、南君は優しくて良い人達だ。

でも、どんな人でも僕達一家の事の秘密を知れば、そばから離れていくに違いない…。

僕とお母さんは、僕が中学の時にワケがあって、転校と引っ越しをした。

幸い、ご近所にも転校先の中学でも恵まれ、お母さんもパート先にも恵まれて現在も、楽しい毎日を過ごしている。

この日々がずっと続いてほしい、それだけが僕とお母さんの願いだ…。

◇車の中◇

-晴希視点-

その日の夜、俺は車の中から小野家の方を見ながら口を開く。

「あの人、第1段階クリアして良かったな」

「あぁ、そうだな」

俺の言葉に、始が同意した。

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